Sunday, January 18, 2015

Neuro Morphic Chip

IBM による脳の神経回路のメカニズムを模して実装した半導体チップの発表があった。
詳細な発表がなかったので消費電力が驚異的に低いとかから、あくまで勝手に推測しているだけだが、このチップはいわゆる従来のクロックに同期したデジタル回路ではないのだろう。

デジタル回路だが、非同期回路という連続した時間の中で計算する構造になっており(これ自体は元からある技術)、クロックのように同期すべき時間もなく、微分時間という概念もない(勿論実用上使って行く上でどこかで同期が発生するが).

IBM だけでなく、Intel を初め、世界中の企業/研究機関がこの Neuro Morphic に取り組んでいるのを見ると、デジタルデバイスの時間概念は今岐路にあるのかもしれない。
 
人はクロック(同期という意味の)から、久々に(何十年ぶりに)解放されるのだろうか。

(注) あくまで、個人的な推測です。

時間2

現在、人間活動のうちかなりの割合をデバイスをトリガーとし、それはクロック(微細時間)に同期してなされる。
人類はクロックを精緻化することでその性能を向上させ、その恩恵を享受してきた。 そのトレードオフとして、人々はクロックという微分時間に同期して運動することを強いられるとも言える。(勿論概念的という意味。GHz に同期して人が動いているとは実感しづらい)。